『ハイデガー=存在神秘の哲学 (講談社現代新書 1600)』

https://m.media-amazon.com/images/I/716DJYPT3wL._SY466_.jpg https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%AC%E3%83%BC-%E5%AD%98%E5%9C%A8%E7%A5%9E%E7%A7%98%E3%81%AE%E5%93%B2%E5%AD%A6-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%8F%A4%E6%9D%B1-%E5%93%B2%E6%98%8E/dp/406149600X?crid=30W1QVX8XEIM0&dib=eyJ2IjoiMSJ9.Li8SS8GpB_rLf7UEg8lE4YYqpJGLaENgS7fkTeGyr83wm6BltWXL2nfnxqWjD5vff9PJH2dCGyjDcyk08blxychvCoUZ0JCtcNoFb7tE8DpAdtyOBqGTSNL8NvrRflbcQDSlvBJv2mjHir4YuYDkovho5fuXTe5hZ-t6rLVz7Uryy1RnBT2hiBDOAfug94gAnSaCD-4uI9g03hHO-Sjbokifcs6hYyYl6zPYZ0Sebmip4z81zjGRg9bGLGiWRxnGC9OiCexRhxyXEElbpadMzjWoanlZONvOA80SRGuJ7ZM.60jRa3PZkEsNTHiW2U5QrjV21mdeTEKrxW_8XqasXos&dib_tag=se&keywords=%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%AC%E3%83%BC%3D%E5%AD%98%E5%9C%A8%E7%A5%9E%E7%A7%98%E3%81%AE%E5%93%B2%E5%AD%A6&qid=1732617866&sprefix=%2Caps%2C254&sr=8-1

ISBN:406149600X

この世に〈在る〉ことに何の意味があるのだろう。

難解なハイデガーの思索を解きほぐし、存在の深奥を見通す!

この世と出会い直すために――

この本を書くにあたり、なにより導きの糸になったのはハイデガーである。だが、それにしてもなぜことさら、ハイデガーなのか。理由はじつに簡単。存在の味(意味)について、まともに考え、ちゃんと応接してくれる哲学者は、かれひとりしかいないからだ。

ぼくもあなたも死ぬ。その死のとき、こうして生まれ、この世に存在し、そして死ぬことの意味を得心して死にたいとおもう。すくなくとも、ぼくはそうおもっている。

哲学。それはまさに、そんな得心のための思考のいとなみのはずである。だが、にもかかわらず、哲学の歴史をみるとき、ぼくたちのそんな質朴だが痛切な問題に、こたえてはこなかったようにおもわれる。

生きて在るって、どういうことだろう。この世はなぜ存在するのか。そんなこの世にぼくが存在しているのはなぜか。

この本は、そんな「存在への問い」をもういちど堀りおこしながら、それにこたえていこうというものだ。――(本書より)